陸と僕らの世界

ソラの旅人略して「ソラ旅」管理人空海陸のへたれ日記。 文やら日常やらさまざま。


「いらない。」

何処からかはわからない。
ただ、眼を追ってみる。
そこにいる「もの」。
それは、僕を必要としていなかった。

指がこっちに向いている。
そして「いらない」と聞こえた。
その共通点。
僕は必要とされていない。

―――消えて欲しいんだよね。

他の皆は僕を必要としてくれた。
けど、
必要としない「もの」が現れた。

それは―――僕自身のことさ。

わかってはいたさ。
誰かが僕を必要としなくなる日が来るときが。
前もそうだった。
けど、
僕がここにいる以上、僕はここからは消えることは出来ない。

・・・けど、
それを可能にすることが出来るけど、
それは―――




君の未来を奪うことになるのさ。

ああ・・・。
どうして気づかない。
どうして自分のことなのに、
自分自身の「影」の存在に気づかない。
僕の周りには気が付けば誰もいない。

ああ・・・。
だったら、
このままいっそ、僕は「影」に飲まれてしまえばいい。
このまま「影」に気づかないままでいい。
僕は僕自身を消してしまえばいい。

ああ・・・。
「光」というものはこの世にあるのだろうか。
「光」というものは僕に必要なのだろうか。
必要だとしても僕には見えない。

何も見えない。
自分も、
世界も、
何もかも。

すべてが「影」に喰われたから。
すべてを「影」に食わせたから。

―――「力」の契約。それは、すべてを捧げ、すべてを紅き海へと変える一筋の「光」。

今はまだ笑えない。
僕だけが笑うと、君たちの顔はきっと怖れる。
だから今はまだ笑わない。
笑うと君たちを不安にさせてしまうから。
それに、僕も淋しいんだよ。
君たちが笑わないと僕は笑えない。
君たちがいないところで笑えるのは、

それは「偽り」。

本当の笑いじゃないんだ。
僕は、今笑えないんだ。
笑いたいけど笑えない。
喜びたいけど喜べない。
けど、

―――それは今だけ。

君たちが安心したら僕も笑える。
君たちが安心したら僕も喜びを分かち合える。
けど、今は君たちに不安をかけたくない。
だから、

イマハ「偽り」デ「本当」ノコトハカクシテイル。

だから、それまで待ってるよ。
本当の笑顔を見せるまで。
皆で喜びを分かち合う日まで。
不安や心配事があるだろうけど
君たちなら大丈夫だよ。
僕は君たちのそばにはいないけど
心の中では応援してる。
今までの自分の力をすべて出し切るときなんだ。


さあ、




―――――こんどは、君が主役だよ。

僕は思ってた。
ずっとずっと思ってた。
似てるんだ。
君の後姿が誰かに似てるんだ。
遠い君の後姿を見ていると
見えてくる―――
ふと気づくとそれは君だった。

後姿自体がじゃなくて
後ろにもう一人の君がいるような感じなんだ。
それが、誰かに似ている。
誰かの―――
ふと気づくとそれは君だった。

しばらくいた日々の中に
その「誰か」がいた。
全く同じ姿が目に浮かんだ。
君の行動と一致して。

後ろには誰もいないけど、
見えるんだ。
君の後ろに僕の知ってる「誰か」が。
それが、君と全く一致する。
けどそれは君だった。
きっと―――

それは、君と似ている「誰か」の「面影」なのかもね。

傷ついた。穴が開いた。悲しんだ。
僕は本当に彼らが「悲しい心」の持ち主なのだと実感した。
けど、
本当は、僕も傷ついてるんだよ。
人前では出さないけどさ、
心の中では悲しんでる。
僕みたいな人間は存在してほしくない・・・。
そう思っているけど、
僕もどうなのだろうか・・・。
彼らみたいなことをしてるんじゃないだろうかと
今更になって実感する。
恐怖が僕を襲う。
本当は彼らが「正義」で
僕は「悪」・・・。
けどさ、
どっちにしろ、
純粋の心を持つ人間なんていないんだよ。
人間だれにだって
「悪」と言う存在はある。
それは当たり前のこと。
人はいつか罪を犯してしまうんだ。

―――――無意識のうちに。

僕もきっと無意識のうちにやってるんだと思うよ。
けど、

―――――それを制御することは出来ないのだろうか・・・。